蓋亞 GAIA
オリジナル発売日: 2012.9.21
|
|
|
打ち砕いた、すべての習慣を そして、ひとつの新しい状態に入った 直感をたよりにして、感覚をたよりにして 林憶蓮が、林憶蓮を作った……これは、林憶蓮の“実験” 私はもう、安全でいたくない もう、安全で無味なものを作りたくない 私は、正直でいたい 自分の感受を伝えたい もう鬱屈しない音楽の中で 気の向くままに思い切り、Personalで奔放に Planningという枠に縛られず Flowに身を任せる 生命とは、本来こういうものだ だから私は、過程を楽しみ始めた 大自然の力に畏敬の念を抱くことで、心に落ち着きと確かな安らぎが生まれた この過程の中で、ただその安らぎの中にいたいと思っていたのに、 そのリズムの中で、衝撃を受け、洗い流されていった コンセプトは、決して統一された様式として示される必要はない 大事なのは、その過程と、生命への態度 聴覚で、嗅覚で、私は単純で、生気に満ちた感覚を見つけたいと思った だから、私の声は、この作品の一部になった 歌が上手く歌えることはもう重要ではない、それはすでにサウンドの一部になったのだから 型どおりではなく、即興がとても多い demoから編曲へと、ひとつのアイデアが、思いがけない姿へと変わってゆき、 最後には、人を驚かせる美術作品になった 私はますます歌うことが好きになった なぜなら、自分の声を、自分で掌握できるようになったから 音楽は、本来無料のもの 私はただ、自分の主観を提供している 華やかな会話が満ちるネットワークの中で、誠実な対話は、とても重要だと思う 小さな事柄の中にも、進歩だと言える事を見つけてゆく shareすることは、私が最愛の人たちとコミュニケーションする方法 これはひとつの過程であるが、生命へのひとつの態度でもある プレスに掲載されたサンディのメッセージ(当サイトで意訳) |
【収録曲】
|
曲名 |
作詞 |
作曲 |
編曲 |
カヴァー元 < >はセルフカヴァー |
|
|
1. |
無言歌 |
李焯雄, 林憶蓮 |
林憶蓮 |
常石磊 |
|
|
2. |
愛笑了 |
常石磊, 李焯雄 |
常石磊 |
常石磊 |
|
|
3. |
枯榮 |
喬星 |
常石磊 |
常石磊 |
常石磊「Marinda」 |
|
4. |
紅眼眶 |
王平久 |
常石磊 |
常石磊 |
|
|
5. |
也許 |
李焯雄, 林憶蓮 |
恭碩良, 常石磊 |
常石磊 |
|
|
6. |
灰 |
李焯雄, 常石磊 |
常石磊 |
常石磊 |
|
|
7. |
寂寞擁擠 |
吳青峰 |
吳青峰 |
常石磊 |
|
|
8. |
蓋亞 |
常石磊, 喬星 |
恭碩良 |
常石磊 |
|
|
9. |
柿子 |
常石磊, 李焯雄 |
常石磊 |
常石磊 |
|
|
10. |
假釋 |
李焯雄, 林憶蓮 |
恭碩良 |
常石磊 |
|
|
11. |
Stay |
林憶蓮 |
林憶蓮 |
常石磊 |
|
|
12. |
兩心花 |
潘源良 |
恭碩良, 常石磊 |
常石磊 |
|
|
13. |
無淚眼 |
潘源良 |
常石磊 |
常石磊 |
|
3.は広東語曲、5. 12. および 4. 13. はそれぞれ同一曲の標準語版、広東語版(ただし、歌詞は違いますし、4.13.は編曲も違います)
12. 13. は隠しトラックで11.終了後30秒の無音のあとに収録されています。
|
曲名 |
曲名ピンイン |
曲名カタカナ読み |
曲名意訳 |
英語曲名 |
|
|
1. |
無言歌 |
wú yán gē |
ウー イェン ガー |
無言の歌 |
Wordless Song |
|
2. |
愛笑了 |
ài xiào le |
アイ シャオ ラ |
愛が笑い出す |
Intoxicated |
|
3. |
枯榮 |
fu1 wing4 |
フー ウィン |
盛衰 |
Impermanence |
|
4. |
紅眼眶 |
hóng yǎn kuāng |
ホン イェン クアン |
赤い眼 |
Red Eyes |
|
5. |
也許 |
yě xǔ |
イエ シュー |
もしかしたら |
Maybe |
|
6. |
灰 |
huī |
フイ |
灰 |
Dust |
|
7. |
寂寞擁擠 |
jì mò yōng jǐ |
ジーモー ヨンジー |
息の詰まる孤独 |
Crowded Loneliness |
|
8. |
蓋亞 |
gài yà |
ガイ ヤー |
ガイア |
Gaia |
|
9. |
柿子 |
shì zi |
シー ズ |
柿 |
Persimmon |
|
10. |
假釋 |
jiǎ shì |
ジア シー |
仮釈放 |
Parole |
|
11. |
Stay |
Stay |
|||
|
12. |
兩心花 |
loeng5 sam1 faa1 |
リョン サム ファー |
両心花 |
Two Hearts Bloom |
|
13. |
無淚眼 |
mou4 leoi6 ngaan5 |
モウ ルイ ガーン |
乾いた眼 |
No More Tears |
【リリース情報】
CD + DVD (香港盤、2枚組)
8898517 * 2012.9.21 * Universal Music Group.
縦長ケース、丸いタイトルステッカーのコピー: 林憶蓮 以兩年多時間 精心製作破格國語專輯 《蓋亞》
DVD付: MV 01. 無言歌, 02. 枯榮, 03. 寂寞擁擠, 04. 蓋亞, 05. 柿子。
mp3のダウンロード案内封入。
CD + DVD (台湾盤、2枚組)
8898579 * 2012.9.21 * Universal Music Group.
縦長ケース、六角形タイトルステッカーのコピー: 共同創生全新的音樂生命 林憶蓮 蓋亞
12. 13. の収録は無し
DVD付: MV 01. 無言歌, 02. 枯榮, 03. 寂寞擁擠, 04. 蓋亞, 05. 柿子。
ポスター付
発売開始後、曲の冒頭が欠けるという不具合が見つかり、香港盤へ交換処置が行われた。
2012.10.21に星馬盤(シンガポール/マレーシア盤)もこの型番で発売。ただし12.13.も収録されている。
CD (大陸盤)
GE0922C CD12194 060248887912 * 2012.10.* 正東⾳像製品貿易
縦長ケース、DVDなし
1.「無言歌」をカットし、10.「假釋」を1曲目に配置。 12.13. も未収録。
販売は広東星外星文化伝播。
LP (香港盤、2枚組)
8898775 * 2012.12.21 * Universal Music Group.
Side1: 1.2.3.4.5, Side2: 6.7.8.9., Side3: 10.11., Side4: 12.13.。
180g、日本製、800枚限定。
CD + DVD (台湾盤・香港盤、2枚組)
8898783 * 2012.12.21 * Universal Music Group.
本作の各賞受賞を受けての特別版”2013跨年加值版”。
ジャケットは木のような素材でできた表/裏二枚の板がデジパックを挟み込む特殊仕様。
この板は黄土色の枠があり、その内側に写真を印刷した板がはめ込まれている。
DVD付: MV 01. 無言歌、02. 枯榮、03. 蓋亞、04. 柿子 に加え下記を追加収録。
“Moov Live 2012 林憶蓮” 06. Stay, 07. 灰, 08. 枯榮, 09. 愛笑了, 10. 柿子
11. 寂寞擁擠, 12. 蓋亞, 13. 紅眼眶, 14. 也許, 15. 無言歌, 16. I Still Believe
台湾盤、香港盤ともに同じ型番だが、印刷されているテキストやロゴなどが異なる。
また香港盤は「簡約再生系列」と呼ばれる通常プラケースのものも後にリリースされている。
LP (香港盤、2枚組)
357 828-5 * 2021.7.9 * Universal Music Group.
Side1: 1.2.3., Side2: 4.5.6., Side3: 7.8.9., Side4: 10.11.12.13.。
Abbey Road Studiosマスタリング、
ダブルジャケット仕様、180g重量盤、33 1/3rpm、日本製、24ページ歌詞カード付、ポスター付。
配信
AppleMusicやAmazonMusicで配信、隠しトラックにあたる12.13.も配信されています。
【クレジット】
監製: 林憶蓮, 常石磊
配唱監製: Kelvin "Afreex" Avon@MoFo Music Ltd (8)
編曲: 常石磊
合聲編寫: 常石磊 (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10), Kelvin "Afreex" Avon@MoFo Music Ltd (8), 林憶蓮 (11)
弦樂編寫: 王之一 (1, 5, 8, 9)
吉他: Guitar: 黃仲賢 (3, 4, 5, 6, 7, 8), Eugene Pao (4), 韓陽 (8)
低音吉他: Rayvaughn Covington (3, 6), Terry Chan (7)
鼓: 恭碩良 (3, 4, 6, 7, 8, 10)
大提琴: Si-Won Park (7)
合聲: 林憶蓮 (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11), 常石磊 (1, 2, 4, 6, 7, 9), 高少華 (1)
弦樂: 中國交響樂團 (1, 5, 8, 9)
錄音師: David Sum (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11), Tomas Chen (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11),
錄音師: Tsam Chan (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11), 李智偉 (2, 4, 6, 9), 陳澤忠 (2, 4, 6), Kelvin Avon (8)
弦樂錄音師: 李岳松 (1, 5, 8, 9)
錄音棚: Zeal Studio (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8), iStudio (2, 4, 6) , Flying Ear Studio (2, 4, 6), This Music Studio (8)
弦樂錄音棚: 中央新影2號錄音棚 (1, 5, 8)
剪輯:陳麗發
All tracks mixed by Kelvin “Afreex” Avon@MoFo Music Ltd
兩心花 & 無淚眼 mixed by David Sum
混音室:This Music Studio, Central, Hong Kong / Zeal Studio(兩心花 & 無淚眼)
母帶處理:Ray Staff@Air Mastering U.K.
製作統籌:鄭善寧
Special Thanks
Landy / Katie Chan / 陳宏宇 / Duncan Wong / Maisy Choi & Such Films / Melvin Li / Lois Kwok / Basil Tsang /
王平久老師 / 汪姐 / 余業翰 / 劉蕊 / Anthony Lun / Noel So / Xaven Mak / Hiram To / Vienna Chan & V Workshop /
小崔 / Rufin Lo / 宋嘉恆 / 陳澤忠 / 阿偉@Ping Pong / Edith So / Nancy Chen
Album Photography : Red Dog Studio
Photographer : Timon Wehrli
Image Producer : Emil Tse
Art Direction : Timon Wehrli
專輯封面概念 : 比爾賈
Hair : Kim Robinson
Styling : Sandy Lam / Edith So
Album Graphic Design : Pen@Nightimer.org
Logo Design : Edith So / Melvin Li
Universal Music Group :
|
Hong Kong Team Managing Director : Duncan Wong A&R : Kavin Tsang / Anthony Lee Marketing & Sales : Jeffrey Lai Radio Promotion : Andy Liu / Sian Yu / Emily Leung / Jennings Wong TV Promotion : Ross Tam / Heyman Lau Press Media : Sing Lam New Media & Business Development : Candy Tam New Media Promotion : Leonard Wong / Shadow Choy Artist Management : Peco Ng Marketing Assistant : Kitty Chan Post Production : Carol Yung / 羅莉
China Team General Manager: Janis Chang Sales Director: Jasper He Domestic Marketing Director: Travis Wu TV / Radio / Press / Internet Promotion: Kevin Wei / Grace Ye / Mingyu Wang Domestic Product Management: Hope Tseng Marketing Director (Cantonese Repertoire): Jenny Huang All Media Promotion (Cantonese Repertoire): Fairy Yu Digital Sales: Eugenia Xu / Zhu Haipeng / Ling Na / Han Xu / Sharon Shi / QQ Zheng Artist Management & Strategic Marketing: Joan Lin / Liu Jing / Felix Cheng
Malaysia & Singapore Team General Manager Malaysia: Loan Cheong Marketing Director Malaysia & Singapore: Lim Teck Kheng Sales Director Malaysia & Singapore: Michael Chia Product Manager Singapore: Rina Leck Senior Label Manager Malaysia: Miselyn Lem Yee Siew Promotion Executive Malaysia: Emily Fong |
Taiwan Team Managing Director : Mei Yeh A&R Supervisor : Eileen Chen / Adia Chang / Daniel K.Y.B Production Assistant : Avery Hua Production Administration : Vickie Chao Domestic Director : Soul Chen Domestic Vice Director : Oscar Lin Marketing Supervisor : Ven Chen / Paxson Huang Marketing Executive : Buddy Hu Promotion Supervisor : Bou Fu Press Media Promotion : Winnie Dai Radio & New Media Promotion : Eve Shiu TV Media Promotion : Vivys Wang Media Purchase : Vivian Lee Overseas Business Coordinator : Fang Yu Kuo Artist Management Supervisor : David Tai Artist Management : Bruce Yang Digital Director : Tiff Wang New Media Supervisor : Yoshio Taka Digital Marketing : Jessica Chen Production Management : Jessie Wang Sales Director : Robbie Fan Sales Managers : Jack Wu / George Jane Sales Representatives : Mark Chen / Simon Yang / Bobby Sun
|
【メモ】
· 6年ぶりのアルバム。タイトル蓋亞(ガイア)はギリシャ神話の大地母神の名前から。サンディ「私は、大地(地球)の視点に立って、人間という存在をどう見ているのかを歌いたかった。それは女性的な包容力でもあり、同時に男性的な強さや厳しさでもあります。大地が人類に対して抱いている、深くて重い感情……。だから、このアルバムには”無言の祈り”のような、壮大な世界観が流れているんです。」(本作の試聴会でのインタビューより)
· ノイズにまみれ低域が不穏に響く非常に革新的なサウンドを持つ、過去のサンディからは想像のつかないような作品です。「私はこれまで、ラッキーなことに音楽制作の様々な段階を経験してきました。自分でも制作に意見を出し、アイデアを伝えてきましたが、どうしてもプロデューサーが主導する方向性に沿って進むことが多かったんです。でも、歌手としての今の自分、今の年齢、そして今の自分の心境を考えた時、一つ上の段階へ踏み出したいと感じました。今の音楽市場や時代において、これまでとは違うやり方で音楽を楽しみたいと思ったんです。」「ここ数年、私が惹かれていたのは電子音楽(エレクトロニカ)やオルタナティブなバンドサウンド、そして大きなサウンドスケープを感じさせる音楽でした。自分の音楽でそういう雰囲気を作り上げたかったんです。」(ラジオ番組「馬世芳・音楽五四三」出演時のインタビューより)。サンディは「GarageBand」という音楽制作ソフトを学び、自らデモを創っていったそうです。何人かの編曲家を当たっていたところ本作のプロデューサー・常石磊氏と出会います。「彼のデモには、R&Bのような非常にポップで売れそうな曲がたくさん入っていました。でも同時に、ポツンと1〜2曲、”不気味な電子音”の曲が混じっていたんです。それを聴いた瞬間、”これだ! これこそが私の求めているものだ”と。興奮して」「私のGarageBandで作った拙いデモを聴かせた時、彼はものすごく驚いて圧倒されていました(笑)」
· 本作でプロデュースと全曲の編曲も務める常石磊氏は当時30歳の若手で、名門・上海音楽学院を卒業し、北京五輪のテーマソングも手掛けたエリート。北京在住のため、サンディは何度も香港と北京を往復し2年かけて制作をすすめたそうです。少しずつ話し合い、色々試しながら音を重ねていったそう。1曲に100トラック用意した曲もあるそうです。
· 本作は自主制作で作られています。サンディは新しい制作会社をたて、この間行っていたワールドツアーの収益から100万HKD以上をつぎ込み本作を制作。「幸いなことに、このアルバムは自分で製作したので、誰に対しても説明責任を負う必要がありませんでした。もし(資金を出してくれる)”ボス”がバックについていたら、私のこだわり抜いたスローペースな仕事ぶりに、相手は耐えられなかったでしょうね」(「華西都市報」2012.1014付より)。また斜陽ともいえる音楽業界について「古いモデルが壊れることは、私にとっては一種の”解放”でした。数字や売上に振り回される時代は終わり、何かが死ぬことで新しい何かが生まれる。私はむしろ楽観的です。」とのこと(ラジオ番組「馬世芳・音楽五四三」出演時のインタビューより)。
· この作品は、発表当時から中国大陸と台湾の双方で高い評価を受け、作品そのものからアーティスト本人、さらには制作に至るまで、多方面で数多くの音楽賞を獲得しています。まず作品については、大陸側で 21CN.COM の「2012年度十大国語唱片」第1位に選ばれ、南都娛樂週刊の「第四回金榕樹賞」でも 年度致敬唱片・最佳国語唱片・最佳流行唱片 の三部門を受賞しました。さらに華語金曲賞では「2012年9月十佳專輯」および「2012年度十大華語唱片(国語単元)」のいずれも第1位を獲得し、その評価は圧倒的でした。台湾でも高く評価され、中華音樂人交流協會の「2012年度十大專輯」に選出され、台湾最高峰である 第24回金曲奨・最佳國語專輯 にもノミネートされています。加えて、大陸側の南方都市報が主催する「第十三回華語音樂傳媒大獎」では 年度国語專輯 を受賞し、華語圏全体で作品の芸術性と完成度が認められました。評価は作品にとどまらず、アーティスト本人や制作面にも及びます。大陸側では、前述の「第四回金榕樹賞」で 年度歌手 に選ばれ、「第十三回華語音樂傳媒大獎」でも 年度藝人・最佳國語女歌手 を受賞。制作面では、同賞において 最佳製作人(常石磊氏と共に) を受賞しています。台湾でも第24回金曲奨にて 最佳國語女歌手 と 最佳專輯製作人(常石磊氏と共に) の二部門を受賞し、さらに華語音樂傳媒大獎では 最佳錄音 や 評審團推薦獎 にノミネートされるなど、作品・歌手・制作の三軸すべてで高い評価を得たことがうかがえます。
管理人の感想
|
いやぁ、6年待ってこのアルバムが出てくるってのは、当時のファンとしては驚きだったんでしょうね。ノイズがプゴォーっと言ってるような前衛的そしてちょっと退廃的な感じも受ける音楽。別にこういう音楽を初めて彼女が創り出したというわけではないんでしょうけど、キャリア30年になろうかという歌手が、それもダンスミュージックで一時代、バラードでも一時代と2つ山があるようなキャリを持つ歌手が、もうちょっと言うと2000年代に入りエレクトロニカで再構築したダンスミュージックに返ってくのかなと思いつつも「もう歌手としてやることは無い」と言ってた彼女が満を持して出してきたのがこれですから、本当にすごいことだと思います。椎名林檎さんの3枚目のアルバムを聴いたときのような感覚がしましたが(「・・・これ音楽なんだ」というようなw)、でもやはり当時新進気鋭という感じだった林檎さんが放ったものと、確固たる経歴とイメージをもつサンディがこれを出すのとでは、それを知るファンが受けた衝撃ってのは比べ物にならないと思うんですよね。とにかく同じところにとどまっていられない前衛前衛の人なんだなと言うのをまた新たに示した作品だと思います。この頃のサンディはたぶん、「自分が作る必要が無いなら作らない」って思ってたと思うんですよね。そういう彼女が、自ら1,200万円くらいつぎ込んで自主制作で好き放題作った作品ですから。私がこの作品を初めての作品として聴いたらなら、サンディのファンにはなってなかったかもしれませんが、逆に長年彼女を追ってきたファンなら、もう聴くしかないですよね(笑)彼女がこうだって出してきたんだから(笑) そうやってまた新しいジャンルに触れていく、しかも自分の好きな歌手が触れさせてくれるのですから、こんな有難いことはありません。このアルバムは台湾と大陸側で沢山の賞を獲っていて、両方の音楽業界がこれを評価したってのがいいですよね。 |